捕獲の現場情報を得る、見回りの労力と安全性
対策の現場でセンサーカメラや遠隔トリガーをお使いでしょうか。
例えば、わなであれば、静止画で捕獲の有無を確認するほか、動画でわなのトリガーの検証やエサへの反応を見たりできます。
思い返せば、センサーカメラのデジタル化が2006年頃から普及し始め、高画質化や赤外線LEDの進化、シャッタースピードの迅速化が進み、最近では撮った映像を通信で送信という発展を遂げてきました。(撮影画像の分類は、ハードウェアの限界やバッテリーの効率から、送った先のサーバーで処理します)
フィルムカメラをPIRセンサーをトリガーに、モーターでシャッターボタン押す → 単1電池を6本使う1台が〇ルバニアファミリーの家ぐらいの大きさのデジカメ、になっただけでも大進化だったことを覚えています・・・。

近年普及が進む通信型では、SIMカードを差し込んで4G回線で圧縮した画像をメール添付するものがメジャーです。比較的広域で利用でき、通信のみの使い捨てSIMでは6カ月10G上限(1回の送信量が大体200kb前後なのでざっと5万通ぐらい。フルで使って1日277通、1時間に10通ぐらいですかね。)で2,500円ぐらいで買えます。
本体は機種にもよりますが、大体4万円から5万円です。(技適のものを買いましょうね。)
わなの見回りは、設置した場合は必須です。基本は1日1回以上、特に、捕獲した対象に苦痛を与えないようにすることの他、周囲の安全性(捕獲によって暴れる、わなを壊す恐れもあるため)を考えての事です。
また、ただ「見る」だけではありません。まず、錯誤捕獲(対象としている動物が捕獲されず、別の動物が捕獲されるケース)の確認と対応があります。また、仮に捕獲がない場合でも、わなに対象が接近していたかどうかの痕跡、エサの傷みぐあい、トリガーが正常作動かどうかを確認します。
要は「見回り」といいつつ、捕獲を最適にするための微調整のようなものです。
しかし、わなの設置範囲はあちこちあります。法律では、30基以下(基本的に、管理できる数)とされていますが、広範囲に及ぶケースもあり、狩猟者の中には、朝1時間かけて見回ることもある方もいらっしゃいます。
通信型センサーカメラ以外にも、わなの開閉状況を確認できる手法もあります。
よくあるのはマグネットスイッチがトリガーとなり、本体につけた磁石が外れることにより、VHF帯で特定の周波数の電波が発報される装置や、それがLTE-Mや、LoRaのようなLPWA規格のもので信号を送るものがあります。
基本的に、わなが「開いている」「閉まっている」といった0か1かの情報に留まります。
また、PIRセンサー(焦電センサー、自動ドアやセンサーライトに使われる電子部品)を使って、わなの内部の動き(0や1の情報が数秒おきに変動して、捕獲かどうかを知らせる)や、囲いわなの中への侵入個体の数を数えるなどの工夫もあります。
しかし、いかんせん視覚情報がないため、「何かがいる」「何かがつかまった」「わなが作動した」程度の情報です。
一方で、本体のコストが通信型センサーカメラより安いため、数多くかけられる場合はこの装置が使われることがあります。通信型センサーカメラが出る前は、割と主流でもありました。
どちらがいい、というわけではなく、費用対効果や状況によって使い分けるのもいいかもしれません。

まず、どのわなが作動しているか、という情報は、計画が立てられるメリットがあります。見回りの優先順位を決めることができ、それによって捕獲後の処理の段取りが先に考えられます。
そしてカメラこそ、何が捕獲されたかという有用な情報も得られます。カラ落ちだったかどうか、取り逃がしだったか、そしてクマがかかる錯誤捕獲であったか。実際、わなの場合、錯誤捕獲は避けて通れません。そしてクマやカモシカの場合は、その後は一人では対処できない事態にもなります。
願わくば、ですが、1つのわなに1つの通信型センサーカメラがあると理想です。今後、普及していけば、少しはお値段が・・・?とは、実際そんなになっていませんがね(笑)昨今の円安で、余計に高くなっています・・・。なかなか、世知辛いものです。
ともあれ、調査に、そして安全確保に、実に多様に使える通信型センサーカメラや、作動通知に関するモジュールは、現場の実務では必須ツールになってきています。
(余談ですが、今年、ブドウ泥棒の瞬間も押さえました・・・、獣害も人害も、防犯でしょうか)

