防災と天気予報と鳥獣被害対策

雑感です。

 

各地で大雨が降るなど近年災害のリスクが全国各地で高まっています。

数年前より、鳥獣被害対策の考え方を防災に近いものと捉えて、近年活動をしています。

 

例えば、衛星画像観測が進んだことで私たちの生活はどのように変化したでしょうか。

雨雲レーダーで予測したり、線状降水帯の発生を通知して一早い対応体制ができたかと思います。

河川に水位センサーができて洪水発生を予測検知できるようにもなってきました。

今まで知り得なかった気象を、データを含めて「見える化」したことで、行動変容が生まれました。

 

見えなければ「恐怖・畏怖」が生まれます。

歴史でも、たとえば元寇のように気象変化がわからない時代には、不測の要因がリスク・損害を起こしていました。

今より治水技術が低い時代であったのも加わり各地で洪水・渇水も発生していました。

そのように環境要因を認知できる状況にすることは、対策の大前提となります。

 

では、農林水産業における鳥獣被害リスクをどれほど把握できているでしょうか。

被害があるから駆除で半減する。地元の議員さんの陳情でとりあえずぐるっと山際に柵を張る。

総合対策事業の補助金でわなをたくさん買う。とりあえず柵を買う補助金を出す。

 

いうなれば防戦一方で、相手の様子すらわかっていないのが実情です。

「けものをどれだけ見える化できるか」が、今後の鍵になると考えています。

※それも、ドローンやセンサーカメラで「あ、いたいたー」と嬉々として見るのではなく、データとして活用前提です

 

そこで考えてみてください。

野生動物をびっくりさせるだけの道具は、どこまで有効か。

広域に張り巡らせる柵は、管理しなければどうなるか。

食肉への有効活用前提の被害対策は、持続的な被害対策となっているか。

 

「見えないまま」であれば、それこそ気象観測がないままの日常生活です。

いつ雨が降るかもわからない、洪水がくるかもわからない、そのような中、無装備で出かけるようなものです。

知る術を持つ専門家・業務担当者・従事者は関わっているでしょうか。

そこに何も知らない業者が「雨が降るなら傘を持てばいいじゃない」と勧め、暴風雨の中で簡易的なビニール傘を使うことになる場合もあるでしょう。

(業者としては傘が売れればホクホク顔で帰っていきます)

人がいれば土嚢を積めるから!と言って、何も知識と経験がない人を連れてきて適切に流入する水を防げるでしょうか。

ただ単に追払う・捕獲する機材を買えばいい、人をつければいいというものではありません。

それらはあくまで「手段」です(手段になれば、いいですが)。

「目的」は「被害をへらす・なくす」ことです。

 

昨今の報道を見てて感じることは、今一度、適切な判断力でもって状況を見直す判断が必要だと感じています。

そして本当に適切な判断のもと、何のための鳥獣被害対策かを理解した上での予算の執行がされることを望むばかりです。

流行り廃りではありません、政治パフォーマンスではありません、私たちの生活・日常を守る身近なSDGsです。