「故障?」の理由〜資機材の脱ブラックボックス化〜
ちょうど最近あった話です。
市町村担当者「センサーカメラ、調子悪いんですよね」
私「え、どうしたんですか」
市町村担当者「いやー、設定した情報が電池交換したらリセットされてて・・・」
私「あー・・・」
この話、おそらくファミコン世代には通じます(笑)
ええ、「ぼうけんのしょ」が消える原因、そのものです。
話は変わりますが、皆様は機材を分解したことはありますか?
実は子供の頃、ラジカセやら何やら分解するのが好きで、(で、元に戻さずに)親によく怒られました(笑)
今も工作する時にドライバーを手にする時に思い出します。いろいろ活躍手前で分解されていった家電やおもちゃたち・・・彼らの犠牲は無駄ではありません。そう、中身を見ることを覚えたのです。
ファミコンのカセットも、センサーカメラも開けてみると、中にボタン電池が入っています。
それは設定情報を保持するために電流を流し続ける役割があります。つまり、先ほどの設定した情報がリセットされる、その原因はここの電池が弱っている可能性が高いのです。(もちろん中の抵抗の劣化や漏電もあったりと、他の原因も捨てきれませんが)
正常に動かない→壊れた、と判断するのは安直です。
資機材の販売業者にとっては新しく買ってくれていいお客さんに見られるかもしれませんが、言ってもその大元は私たちの税金で購入するものでもあります。最大限、使いこなすこと、そして原因を把握できるようにすることは、資機材を使う上で必須です。
とはいえ、機械が苦手な方も多くいらっしゃいます。
そういう時は、例えばそういう物をよく使う県の専門員や、自身の町の実施隊員で詳しい方に聞いてみるのもいいかもしれません。対策は一人ではなく、みんなで協力することの方が良い成果を得られます。資機材の相談がきっかけになって、協力関係も生まれたり、新しい知見を得られることもあります。
脱ブラックボックス化、是非こういうことをきっかけに進めてみませんか?

