新型コロナウィルス感染防止対策の緩和に伴い、今年度から協議会や研修会の開催が各地で再開されてきつつあります。これまでは、人間側の制限がかかった状態で、地域によっては被害対策に支障が出ていたところもあるかと思います。
弊社が昨年対応させていただいた事例でも、数年間、協議会や講習会が開催できない状態が続いたことにより、防除や捕獲協力者などの意思疎通や技術維持ができなくなり、自衛力が下がっている地域がありました。
では、コロナ「後」の対策の軸はどのようにすればよいのでしょうか。
一つ、事例を挙げるとすれば、一度現状を把握することが重要であると考えています。
- 私たちの町の防除力は?
- どこに、どれだけ柵が張られているか?
- 住民が張っている柵は適切に張られているか?
- 柵に対する補助体制は適切に効果を出しているか?
- 私たちの町の捕獲力は?
- どの獣種がどこでどれだけ捕獲されているか?
- 主にどのような方が捕獲しているか?その方法は適切か?
- 現行の体制はどれだけ維持できるか?
- 私たちの町の対策の施策は妥当か?
- 被害が起こっている場所の根本原因の把握はなされているか?
- 予算のリソースを長期的な視野に立って計画できているか?
上の項目はあくまで基礎項目の一例です。これらを把握してこそ、適切な対策計画を検討することができると考えています。
世間ではICT、IoT、DXといった言葉が多々出てきます。対策におけるそれらの活用はとても有効です。実際、防除における見回り労力の低下、捕獲効率の向上などがあります。
一方で、これらの言葉ばかりが先行して「手段」ではなく「目的」と化してしまっている事例もあります。被害を減らすことが「目的」である一方で、機材を導入することが「目的」化となっていることがあります。
状況を把握し、課題を明確にし、持続的に対処できるようにする「手段」こそが、ICT等の機材の役割かもしれません。
甲斐けもの社中の「強み」は「分析力」です。有効な対策のための「押さえどころ」を明示できます。
防除、捕獲、各種調査から実地型研修、分析まで、これまでの多様な現場での実務経験に裏打ちされた要点に基づき、効果的な対策戦略を総合的に支援いたします。
事業をご検討中でしたらお気兼ねなくご相談ください。遠方であればZOOM等オンライン打ち合わせも対応可能です。
過年度のご相談対応事例
山梨県内、近隣県
<協議会・実施隊関連>
- 協議会運営支援(活動資料の整理、方針についての提言)
- 市街地出没緊急対応体制づくり支援
- 業務内DX対応支援
- 被害対策の状況、実績整理からの予算配分相談 等
<調査関連>
- ニホンザル捕獲
- ニホンザル発信機装着(GPS、VHF)
- GPSデータを用いたニホンザル群れ停滞場所分析
- 集落被害調査(集落環境診断の代用として)
- 被害対策情報GISプラットフォーム構築 等
<捕獲関連>
- ニホンザル捕獲実施隊支援
- アライグマ集中捕獲地域実証支援 等
<研修関連>
- アライグマ捕獲技術研修
- 業務データ分析GIS研修
- 捕獲記録分析研修 等
山梨県外・一般企業様
※新型コロナウイルス感染拡大状況に応じて時期を調整します
<分析・提言関連>
- GPSデータを用いたニホンザル群れ停滞場所分析
- 被害対策情報GISプラットフォーム構築 等
<調査関連>
- ニホンザル発信機装着
- 熱赤外線カメラ搭載ドローンを用いたニホンジカ生息状況調査 等
<研修関連>
- アライグマ捕獲技術研修
- 集落被害状況調査分析技術研修
- 業務データ分析GIS研修
- 捕獲記録分析研修 等
痕跡調査
わな設置
麻酔・発信機装着
GPSデータ分析・GIS
カメラトラップ調査
侵入箇所調査
熱赤外線カメラ搭載ドローン
※その他ご相談に応じて調査・研修・対策をカスタマイズできます。下にあるご相談フォームからお抱えの課題等をお気兼ねなくお送りください。