けもの近況
新年度が始まり、現場の動きも一気に活発になってきました。
年度切替のこの時期は、準備と実務が同時に走る、独特の忙しさがあります。
各自治体では年間の対策スケジュールが組まれ始め、現場も徐々に動き出しています。特に対策を入念に進められている自治体では、作付け暦や過去の被害記録を丹念に確認しながら、戦略的な準備を進めておられます。
弊社でも例年通り、県内外の自治体へ伺い、被害発生のメカニズムや最新の動向を共有しながら、年度計画や中長期計画の整理をお手伝いしています。
変化する自治体のニーズ:ICT・IoTの活用と「予測」へのシフト
今年度、現場を回る中で特に強く感じているのは、対策の立て方・進め方の劇的な変化です。これまでは「被害が出た場所に対応する」という後手に回る流れが中心でしたが、現在は過去のデータ活用やICT・IoTを駆使した仕組みづくりへのご相談が急増しています。
例えば、それぞれの獣種において、以下のような「攻め」の議論が具体化しています。
クマ対策: 「昨年出た」という事実を記録で終わらせず、発生原因の調査に基づき「次に出る場所」を予測。それに基づいた被害抑制策と、地域住民への啓発活動をセットで展開します。
シカ対策: 昨年度多くのご要望をいただいた河川内の生息状況調査を、今年度は「全体パッケージ」へと昇華させます。実際の捕獲までをカバーするだけでなく、地元の狩猟者の皆様と協業し、弊社の技術を現場に落とし込んでいく体制を構築しています。
イノシシ対策: 過去の記録をフル活用し、生息場所を予測。そのポイントへ対策資源を集中させて効率的に捕獲するパッケージを実装し、「使える」対策計画へと転換させています。
「手段」に溺れず、「実務」で結果を出す
昨今、ドローンやセンサーといった技術が注目されていますが、これらはあくまで手段の一つに過ぎません。重要なのは、それらを使って何を判断し、どう現場を動かすかです。
甲斐けもの社中の強みは、調査・分析から対策実務までをワンストップで担える「フルスタック」な技術力にあります。
私たちは、調査と対策を切り離して考えることはしません。限られた予算と人員の中で、いかに現実に機能する対策を組み立て、現場で運用し続けられる形にするか。実務に強い専門組織として、自治体担当者の皆様と並走しながら、一連の流れを現場に落とし込むことを最も重視しています。
パートナーとして、共に現場を支える
年度計画の策定から、具体的なICT導入、現場での技術伝達まで。
専門的な技術と現場目線のノウハウで、お力になれることが多々あるかと存じます。
ご相談ください
「これまでの記録をどう活かせばいいか」「より効率的な捕獲体制を作りたい」など、どのような課題でもお気軽にご相談ください。
当ウェブサイトの「お問い合わせ」より、皆様からのご連絡をお待ちしております。
