獣害対策における「手段」と「目的」

どうしても、「手段」に引っ張られがちな対策ってあります。

弊社も日常的に使うドローンですが、ドローンやセンサーカメラ、その他ICTやIoT対応の色々など、典型的な例です。

そして、まだまだ「ドローンを使って〇〇やりましょう」という話もチラホラ聞きます。

対策の中の一つの目的を果たすための、手段であるのがドローンで、別にドローンが対策するわけでもありません

現地踏査したり、センサーカメラかけたり、固定連続カメラかけたり、いろいろ方法がある中で、その対策に有効なデータをとる手段がドローンであっただけで、ドローンでなければならない理由があるからこそ、有効な「手段」となります。

また、ドローンで撮った映像(+ログ)には分析が欠かせません

「あ、シカ映っていた」「わー、イノシシがいた」では、それは只のエンターテイメントです。

何が、いつ、どこに、オスかメスか、単体かグループか、合わせて何頭いて、どういった行動をしていて、どちら方向に移動していて、しっかり映像を見て観察し、それをGISで地点の記録を取りつつ、取ったものを解析してなどの作業が必要です。

捕獲に役立てる際も、どうしてその場所にいたのかの理由を追い求めなければ、「偶然」か「必然」かの判断なしでは、作業効率は大幅に変わります。

機材は買って終わりではなく、買ってからがスタートです。

どうしてもICT、IoTは「最先端」と見られがちですが、機能を理解していないブラックボックス状態での使用や、(ただ撮る、見せるだけの)表面的なデータしか使っていない状態では、見栄えがいいだけで大してアナログ調査と変わりがありません。(むしろ現地で観察しているアナログの方がいい時すらあります)

機能を使いこなし、その上で分析できてこそ、こういった機材は本領発揮します。

このような機材の営業が来た場合は、今一度、それは「被害を減らすという目的」における「有効な手段」となっているかどうかご確認することをお勧めします。また、営業に来た方の「現場での実用知識」を確認してみてください。先方も、売ることが目的になっており、被害を減らす手段として捉えていないことがあります。