市街地出没の対応で大事なこと
近年増加する市街地出没ですが、今年は一段と件数が多いです。
去年から、豚熱で減少した分のイノシシ個体数のリバウンド増加が顕著です。また、河川区域を利用した市街地へのアクセスも増えてきています。
つい先日も市街地でのイノシシ2頭対応依頼があり、無事捕獲してきました。
これら事案を防ぐ対策は主に2段階あります。
まずは、起こる前の対策、つまりは「把握と備え」です。
市町村にはどこにもこういったけものの侵入に対するウィークポイントがあります。それらを把握することです。
そして事案が発生したときに、現場が混乱して人身事故含む二次被害を起こさないようにする、対応体制の整備です。
甲斐けもの社中では、市町村と組んで「緊急時対応ガイドライン」の策定を支援しています。
次に、起こった時の対応です。
たも網を持って走り回っていませんか?スマホを持った野次馬が動線の先に出てきて逃げていませんか?
第一は、「興奮させない」、それに尽きます。
ガイドラインには緊急時連絡体制、役割分担、資材一覧などを策定しています。
よく、麻酔を打てばいいという話もありますが、例のアニメのように腕時計から麻酔針は出ません。人の行きかう街でパニックになった動物が、すぐ麻酔で寝るわけではありません(体重、興奮状態によりますが10分程度かかります。追加麻酔も必要です)
とにかく、人の好奇の目、喧噪、そして様々な刺激がある環境から、安全に対処できる環境へもっていくことが優先事項です。その中の判断には、無理をしてその場で捕獲だけでなく、誘導するといったこともあります。
そのためにも見失うということはリスクを増やします。第二は「見失わない、動向を把握する」ことが重要です。
話せば長くなりますが、対処方法も、動物の性質に合わせた捕獲方法があります。それはまた別の機会に。

