富士川の中にシカがいたのはなぜ?

けものちゃん

聞いて聞いて!この間、富士川大橋を渡ってたら、川になんと鹿がいたの!

山本

お、良く見つけたね!何頭ぐらいいて、何をしてたかな?

けものちゃん

川の中洲の砂のところを歩いて渡っていたよ。ちょうど写真を撮っておいたんだ、ほら!

けものちゃん

こんな近くにに野生動物って普通にいるの?いていいの?

山本

いい質問ですねー。
そう、こんなふうに人間の暮らしと動物の暮らしが近くなってしまっているのが近年大きな問題なんだよ。

山本

けものちゃんはこういう状態見てどう思う?

けものちゃん

ほぼ毎日通ってるところだからびっくりしたよ。
ここはサファリパークかと思った。
だけど、周りに迷惑かからないのかな?
暮らしが近くなるとどんな問題が起きるの?

山本

ふむふむ・・・迷惑、というか被害は周囲では起こっているんだよ。
例えばだけど、畑等が荒らされる農業被害、屋内に住み着く生活被害、車や電車との衝突などがあるね。

山本

夜にドローンで撮った映像だけど、これなんか、もう畑のそばにシカが入ってきているよね。

けものちゃん

やっぱり入ってくるんだ。うちも近くに畑あるし、やっぱりちゃんと柵を張らなきゃいけないなぁ。

山本

そうだね、あと、けものちゃんが鹿を見た場所だと、特に身延線への衝突が今問題になってるかな。

けものちゃん

あ、ニュースで見たことある!
大変だよね、当たってしまう動物もだけど、電車の会社も乗っている人も、みんな嫌な思いしちゃう。

山本

けものちゃん、ちょっとこれを見て。

山本

これはイノシシだけど、電車が通っているその横10mもないところを動いているよね。
付近には線路に柵もないからそこに入ってしまっているよね。

けものちゃん

ほんとだ。これじゃ行っちゃダメな場所かどうかわからないから入っちゃうよね。

山本

そうだね。
お互いが幸せに暮らすためには適切な距離や人間側で考えて仕切りを作ることが必要ってことだね。
そういうのを緩衝地帯と呼んだり、防除柵となっていたり、適度な距離を保てていたんだけどね。
例えば、里山なんかが昔はそうだったかな。

けものちゃん

里山って何?

山本

昔は人間の生活に薪や炭が必要だったりと、集落の近くには手入れされた山があったんだよ。
しょっちゅう山に入って仕事をそこでするものだから動物は近づきづらかったんだ。

けものちゃん

それが社会の変化で人間の生活が変わって、山際の畑や森林が放置されちゃったから、そこに野生動物が住み始めてしまったってことね。

山本

そのとおり!絵にするとこんな感じだね

山本

退いていく、人口減少する人間社会、そして広がりつつある山林・荒廃農地とそこに暮らす野生動物。
これからは課題は多いね。それに、時代の変化は逆らい難いものだからね。
だからこそテクノロジーを使って現状を把握して、どう解決していくかを考えることが重要だと思ってるよ。

けものちゃん

最近よく聞くドローン、AIとか、テクノロジーの進歩は著しいもんね。
でもその技術をどう生かすの?

山本

よくぞ聞いてくれました!
でも長くなってしまうので、それはまた次回にしましょう!

けものちゃん

えー気になる・・・